・脂質異常症の種類は?
脂質異常症は、大きく2つのタイプに分類することができます。原発性高脂血症と二次性(続発性)高脂血症です。また、脂質を測定することによりその脂質ごとにも分類されます。それが、高LDLコレステロール血症、低コレステロール血症、高トリセライド血症です。
@ 原発性高脂血症
原因ははっきりとわかっていません。長い間の各々の生活習慣が影響して起こる脂質異常症と考えられます。ただし、家族性高コレステロール血症は遺伝による影響が関与されており、生活習慣はほとんど関与していません。
A 二次性(持続性)高脂血症
ほかの病気や薬等によって起こる脂質異常症です。病気を治療することにより、薬の服用をやめたり、変更することによって脂質異常症を改善することができます。原因は、肝臓病、腎臓病、糖尿病、甲状腺機能低下症等により、また、ステロイド剤、利尿剤、避妊薬等の服用により起こる場合があります。
B 高LDLコレステロール(悪玉コレステロール)血症
動脈硬化を起こしやすいLDL(悪玉コレステロール)コレステロールが高いタイプの脂質異常症です。
LDLコレステロール値 140mg/dL以上(空腹時採血)
C 低コレステロール(善玉コレステロール)血症
動脈硬化を防ぐ働きをもつHDLコレステロール(善玉コレステロール)が低いタイプの脂質異常症です。
HDLコレステロール値 40mg/dL未満(空腹時採血)
D高トリグリセライド血症
動脈硬化を起こしやすく、急性膵炎をも起こしやすいトリグリセライド(TG:中性脂肪)が高いタイプの脂質異常症です。
トリグリセライド値 150mg/dL以上(空腹時採血)
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