痔とは? |
日本人の3〜4人に1人がかかっているといわれる痔について整理しましょう。 |
・痔の種類について |
種類 |
特徴 |
症状 |
切れ痔
(裂肛) |
排便時に痛む
お尻を拭くと血がつく |
硬い便によって肛門付近の粘膜が裂けて起こる症状です。排便時に痛みと出血があります。慢性化すると傷口が潰瘍状になり、肛門が狭くなる為排便後も強い痛みが続きます。 |
あな痔
(痔ろう) |
細菌感染で化膿して膿が出る |
肛門の奥にあるくぼみに大便中の細菌が侵入して,化膿がおこります。初期段階では肛門の周りが腫れて痛みます。膿がたまってくると肛門の周囲に穴ができて膿を出すようになります。 |
いぼ痔
(痔核) |
鮮血が出る。
肛門がはれて痛い |
直腸や肛門の血行が悪くなり血管の一部が血豆のように盛り上がる症状です。直腸にできる内痔核と肛門にできる外痔核とがあります。 | 注意)
外痔核の場合
指で触ると硬いしこりがあり、強い痛みがあります。
内痔核の場合
症状が進行するといぼが校門に飛び出し脱肛となる場合があります。
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・痔の原因について |
便秘や下痢によるもの |
便秘で便がカチカチになると肛門の粘膜に傷がついて炎症を起こして切れ痔やいぼ痔になります。下痢は肛門の奥にあるくぼみに便が入り込みあな痔の原因となります。 |
飲酒によるもの |
アルコールは動脈の血流を良くしますが、静脈の血流が追いつかずにうっ血の原因となります。これがいぼ痔の原因となります。 |
妊娠・出産によるもの |
妊娠によって子宮が周囲の血管を圧迫してうっ血しやすくなります。また、出産によって強力にいきむことによっても痔を誘発し安やすくなります。 |
ストレスによるもの |
いろいろなストレスによって便秘や下痢になったり、ストレスが免疫力を低下させることにより細菌感染などを誘発させやすくなります。 |
肉体疲労によるもの |
肛門には細菌に対する強い抵抗力(免疫力)があります。が体が疲れて睡眠不足になると自己免疫力が低下して細菌の侵入を防げなくなり痔を誘発する恐れが生じます。 |
冷えによるもの |
体が冷えると血液の循環が悪くなり、肛門周辺の血管もうっ血しやすくなります。夏場でもエアコンによる冷えによって同じ症状が起こりやすくなり痔を引き起こしやすくなります。 | |
・お薬の選び方は? |
坐薬(坐剤) |
内痔核・切れ痔に適しています |
軟膏 |
外痔核・脱肛・切れ痔・肛門周辺に適しています |
内服薬 |
ほぼ全てに適しています。
基本は、内服プラス座薬または軟膏が効果的です |
消毒 |
患部を必ず消毒してから坐薬または軟膏を服用してください |
注意 |
痔ろうの場合は必ず医療機関で相談してください。
坐薬・軟膏・内服では効果がありません | |
・痔の手当について
自分でできる手当てをして早めに病院へ行きましょう。 |
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